今は、どこのホテルや旅館でもやっている「選べる浴衣」のサービス。
そこに使われる浴衣のほとんどが、中国製の浴衣です。
はっきり言って、中国製の浴衣は日本製の浴衣と比べて耐久性は半分くらい。
色ハゲや仕立てのほつれ等で、使えなくなってしまいます。
ただ、定番品として在庫をしているため、小ロットで仕入できるのが利点です。
「御社で扱っている浴衣のカタログを送ってください。」
北関東の旅館様からのお問い合わせでした。
そっか、カタログか。カタログに載っている浴衣は、在庫のある定番品になります。
元々旅館浴衣はオーダーメイドなので、良い柄はその旅館・ホテルだけの物として使えません。
在庫のある定番品は、どちらかというと無難なデザインです。
なので、カタログを送ってもピンと来ないと言われる事がほとんど・・・
「女性用の浴衣が不足しているので、補充として新しい柄が欲しいのです。」
はい、では一応中国製の浴衣のカタログをお送りしますが、日本製で作るという選択肢もあります。
「でも日本製で作るとロットが大きくなるんでしょ?」
では余り生地がいくつかありますので、それを使うのはどうでしょう?
とりあえず中国製の浴衣のカタログと、生地である物の写真を送りますね。
旅館浴衣って、アパレルと違ってメーカーは限られます。
「風香」「わたし好みの浴衣」「夢二柄」のあたりが良く使われるカタログです。それプラス、上のカタログもお送りしました。
中国製=安い、というイメージがありますが、今はそんなことありません。
人件費の高騰、材料の値上がりなど、日本製との差は殆どありません。
御希望のあった定番品の浴衣カタログと一緒に、メールで送ったのは色々な事情で現在在庫となっている浴衣生地をしたてた写真。
写真は浴衣に仕立ててありますが、生地として置いてある物ですので仕立はいかようにも変更できます。
生地はもちろん日本製。これを地元で仕立てるので、仕立てももちろん日本製。
全て日本製の浴衣となります。
さらに生地は在庫品を使うので、納期もかなり短く、数も必要な数だけ作れます。
もちろん価格も・・・・はい、中国製より安くできました。
お客様に提案すると、二つ返事で日本製で作る事に決まりました。
それぞれ30枚ずつ。
身丈は女性用の小サイズで。
御注文確定から、納品まで約2週間。
身丈は142cm。肩あて:晒、敷き当て:共布、ポケット:無し
サイズネーム付き
先にも言いましたが、まぎれもない日本製の浴衣です。
染めはディクセル方式なので、かなり高い耐久性です。
頭っから「中国製の浴衣を。」と言う方もいらっしゃいますが、日本製の高品質の浴衣が中国製よりも安く手に入る事もあります。
一度弊社までご相談いただけると、色々と御提案いたします。