浴衣は、元々下着や寝間着として着られた着物です。
寝間着や下着としての目的としたら、「汗をしっかり吸い取る」「体を冷やさない」。
という訳で、浴衣生地は基本的に天然素材で作られます。
一番一般的なのは”綿”。他にも”麻”などもあります。
個人的には、ポリエステル100%はちょっと・・・・
Tシャツで高機能生地のポリエステル100%のものがありますが、浴衣生地として高機能なものは見たことがなく(僕が知らないだけかもしれませんが)、やっぱり汗を吸い取って、体を冷やさないのは”綿”だったり”麻”だったりします。
浴衣は天然素材が一番、「綿」や「麻」があります、と言っても、業務用として「麻」の浴衣はあまり目にしません。
これは現在では「麻」が高価な点と、業務用洗濯機での洗濯がしにくい点があります。
一般用の浴衣では、麻の生地は一般的です。綿と麻の混紡生地の浴衣は、値段も手頃でたくさんの方々が選んでいます。
業務用の浴衣と一般浴衣の違いは色々とありますが、違いの一つに洗濯の違いもあります。家庭用の洗濯機はとても優しく洗います。
一般用の浴衣は、ネットに入れて家庭用洗濯機で洗えばそれで十分。
業務用のように、連続式洗濯機で長時間かき回されることもありません。
とにかく浴衣は汗を吸い取る天然素材が一番です。
「プリントしやすいから」と言ってポリエステルの生地を使った浴衣は、暑くて着心地が悪くてとても着られたものではありません。