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浴衣のデザイン

浴衣とは基本的に夏に着る着物であり、もっと言えば元々下着のような扱いでした。

今の洋服に例えると、Tシャツ・短パンと同じような物、と言えばわかりやすいでしょうか。

 

着物は長襦袢(下着)を着ますが、浴衣は基本的に長襦袢(下着)を着ません。

それを見ても、浴衣は着物の中でも一番気軽に着られる物、ということです。

 

気軽に着られるものですので、柄も基本的には繰り返しのデザインが続く「総柄」です。

裾や袖などに特定のデザインが出るような事はありません。

身頃、袖、衿にどんな柄が出てくるのか、仕立ててみないことにはわかりません。

でも、それでも見栄えがする柄なのが「浴衣の柄」なのです。

 

浴衣のデザイン=総柄、というのは、一般用の浴衣も業務用の旅館浴衣も共通です。

浴衣は生地を作って(染めたり、プリントしたり・・・等)から仕立てるものですので、柄の出方に関して指定はできないのが基本です。

 

 

ただ、やはり他の人とは違う浴衣を欲しがるのは人の性。

友禅のように、裾や衿、袖などに決まった柄を出したい、という事で作られたのが「絵羽浴衣」です。友禅のような柄ですので、それはそれなりに高価なものとなります。

 

元々「絵羽浴衣」とは、白い浴衣に直接絵師が絵を描いた物。

他には無い、一品物、ワンテイク品です。

 

今染めやプリントで絵羽浴衣を作る場合、それぞれのパーツ毎に型を制作する必要があります。

となると、型代だけでも15万円以上・・・・となります事をご了承ください。

 

 

着物を着る人が少なくなっている昨今、TVアニメなどで浴衣が出てくる場合、ほとんど絵羽浴衣となっています。アニメは見た目と印象が大事ですので絵羽でも構いませんが、その影響でしょうか、オリジナルのデザインの浴衣をご希望される方の多くは、絵羽浴衣のデザインを持ってきます。

もちろんその通りに作ることは可能ですが、それなりに高価な見積もりとなってしまうのはご了承ください。(1着30万円・・とかになる場合もあります。)