最初にいただいたお電話では、弊社のショッピングページに記載している浴衣が欲しいとの事でした。ですが話を進めていくと、これから新たに始めるホテルに使いたいとの事。本当はロゴを入れた浴衣が欲しかったとの事でした。
枚数も500枚必要との事ですので、それならば作った方が1枚単価も安いし、もっと言えばオリジナルの柄にしてしまえばどうでしょう?
ショッピングページに載せている浴衣は、定番在庫品なのですが在庫枚数はそれほどありません。
もし大量に定番品の浴衣が欲しいなら、やっぱり作るしかありません。
今回、こちらの「ダイワたてかん柄」浴衣を最初に見ていただきました。
ではこれをベースにロゴを入れてデザインを作りましょう、との話になりました。
が、ここで急遽お客様来社が決まりました。
実際に浴衣を見てみたいと事。では定番浴衣一式見ていただき、選んでいただきましょう。
その前にロゴを送っていただき、「ダイワたてかん柄」に合わせてみました。
もしこの柄で良ければ、来社した時にすぐに話しが決まりますし、浴衣の実物を見ながらの方がイメージも付きやすいはずです。
なんと大阪からいらっしゃったお客様。
せっかくなので浴衣の出し惜しみはせず、全て見ていただきました。
定番浴衣のカタログと照らし合わせて色々と見進んでいくうちに、カタログ以外の浴衣に目を止められました。
この柄は最近できた柄です。
小幅生地の金属ローラー型でしかできない、エンボス加工のプリントです。
弊社がいつもお願いしている縫製屋参オリジナルの柄で、弊社はご厚意によって使わせていただいています。
こちらのデザイン、実は下の桜の出方を気にしなければ、新規の型は1本作るだけ。
簡単にオリジナルのデザインが作れます。
こちらのデザインをベースにロゴを入れて、新しくデザインを作ることになりました。
ついでに見本となる色違いで4つデザインを起こします。
デザインはすぐにOKをいただきました。
色はこの4つが叩き台となり、そこからお客様に色を指定していただきます。
今回はパントーンで指定していただきましたが、実際プリント工場では職人さんが自分の目で色を調合していきます。ですのでプリントアウトした色見本をお客様に送り、今一度確認していただきました。
同じプリントアウトしたものを参考にして、生地へのプリントを完了。
とてもシックで上品な浴衣が出来上がりました。プリントしている職人さんが、思わず声を上げたくらい。また、後に浴衣の縫製をした方々も「この浴衣は良いねぇ。こうゆう浴衣を縫製すると、嬉しくなるねぇ。」と言ってくださりました。
職人さんが喜んでくれる浴衣♪ 最高です!
実は今回、浴衣だけではなく「茶羽織」「浴衣帯」、シーツ、布団カバー、ピロケースにアメニティグッズまで色々とご注文をいただきました。
中でも、「茶羽織」「浴衣帯」はオリジナル仕様となっております。
今回、新しくオープンしたホテルです。
オープンまでには色々と大変な苦労がありました。
弊社もできるだけオーナー様の手助けになれるかと、浴衣に関して無理のないようなご提案をさせていただきました。
ホテルの場所は兵庫県の有馬温泉。
オープン当日の内覧会には、お声をかけてくださり、早速お伺いをしてきました。
今回、お客様、プリント工場、縫製屋さん、と関わった人がみんな嬉しく楽しく喜んでいただけました。
弊社もたくさんの浴衣を今までに作ってきましたが、こんなに気持ちのよい浴衣を作らせていただけたのは初めてです。
ディオラジャパン様には、本当に感謝しております。