旅館浴衣は旅館やホテルだけで使うものではありません。
今回、想定外のお客様からのご注文でした。
「オリジナル柄の旅館浴衣を作りたいのですが・・・」
ありがとうございます。旅館かホテルの方ですか?
「いえ、サンバチームなんですが。」
話を聞くと、サンバチームでも毎年テーマがあるとのこと。
今年のテーマは、「温泉旅館」。
旅館浴衣を着て、サンバを踊るとお聞きしました。
「デザインですが、こんな感じで作りたいと思っています。」
デザインが決まっていると、出来るできないの判断や、お見積も出しやすくなります。
うーん、見せていただいた案を見ると3色使っています。
色数が増えると、価格もさることながら製作ロットも多くなります。
もちろん型代も3本分かかります。
「え・・・ほしいのは150枚くらいなのですが・・・」
では150枚分は浴衣に仕立てて、残りは手ぬぐいにするとか、それか生地で持っていて他の物(作務衣とか法被とか)を仕立てるという事もできますよ。
もちろん、色数を減らして製作数を抑えるということもありですが・・・。
どうしても顔料プリントは大掛かりな機械を動かさないといけない関係上、最低ロットが決まってしまいます。
ロットは、色数によって変わります。最低1色で660mです。3色使うと3倍です。
「わかりました、チームで相談したら浴衣の残りは手ぬぐいにしてください。」
実は決まるまで見積書を何枚も書いております。
枚数も何度も計算し直しました。
せっかく作るのですから、きちんと理解して納得してから作るようにしております。
さてOKが出たところで、ロゴをいただきます。
今回、デザイン的に難しい部分があるため、最初からプロのデザイナーさんにお願いしました。
先に見せていただいたデザインを修正となりました。
色はHPに記載させている色を使います。
今回、ロータリースクリーンにてプリントしますので、グラデーションができます。
うさぎの背景をグラデーションにいたしました。
幾つかの微調整を行い、浴衣を制作へ。
今回、縫製の際にできるだけデザイン画の様に縦縞が来るよう、ひと工夫して仕上げてもらいました。
出来上がった浴衣を早速お客様へ送付。
想像以上の出来でした、と喜びの言葉をいただきました。
チームALEGRIA : http://www.gres-alegria.jp/
後日、静岡市でのイベントにチームALEGRIA様が参加すると聞き、お邪魔してきました。
浴衣は着ていませんでしたが、初めてのナマのサンバ。
リズミカルで凄い迫力。自然と体が動いてしまうようでした。
浴衣を着ての出演は、東京浅草でのサンバカーニバルからとのこと。
東京までは中々足を伸ばせませんが、一度は見てみたいと思っています。