旅館浴衣用の浴衣帯は、本仕立ての浴衣の帯よりも短いのが特徴です。
本仕立て用の浴衣に使われる帯は、半幅帯、八寸帯、四寸帯、兵児帯にしろ、3.5～4ｍあります。でも旅館浴衣用の帯は、2.3～2.8ｍです。やはり旅館浴衣は寝巻き用の浴衣であり、本仕立て浴衣用の帯のように体に巻かずに使うものだから、と言えます。（旅館浴衣用の帯は、2巻きくらいです）
旅館浴衣用の帯は、様々な素材のものがあります。
ブッチャー生地の二枚縫い合わせや、アムンゼン織の一重、ポリエステル糸の編み物など。こちらのニット帯は、ポリエステル糸を使った「ニット編み」の帯になります。
ニット帯の特徴は、とにかくカラフル。
どちらかと言うと地味な色合いの多い旅館浴衣帯ですが、ニット帯は糸質の違いなのかくっきりとした色合いです。
また見た目の他に、ニット素材ならではの収縮性があります。
収縮性は、人によって良し悪しがありますのでなんとも言えませんが、あまり着物を着慣れていない方にとっては締めやすく感じます。
ただ価格が他の旅館浴衣帯と比べると、若干高め。
（他の浴衣帯が安すぎるかもしれませんが）
なのでどちらかと言うと、こだわりの宿 のようなところでよくお使いいただいています。
実をいうと、今回の御注文もそのようなお宿です。
酒華された帯と一緒に行ってみたいところです。