弊社で定番品として販売しているシーツは、中国製のフラットシーツです。もちろん別注品として日本製のオリジナルサイズでのシーツの制作もしていますが、フラットシーツは特殊な加工は必要なく、また消耗品でもあるため、単価の安い中国製が主に流通しています。
一般的に販売されているシーツは、「21/21綿」「24/24綿」「TC30/70」の三種類。
中でも、寝ている時の汗をきちんと吸い、肌触りがよく、使い勝手の問ものと言えば、「21/21綿」「24/24綿」の木綿のシーツになります。
この、21/21とか24/24は、使われている縦と横の糸の太さです。糸の太さは、数字大きいほど細くなります。
21/21は21番手の糸を縦横に使っているという意味、24/24は縦横の糸が24番手、そして24/24のほうが細い糸を使っているということです。
シーツは平織りの生地を使います。1:1で縦横糸が交差する、一番ベーシックな織り方です。
平織りで、太い糸を使えば厚くなり、細い糸を使えば薄くなります。
木綿の糸の場合、細い糸を作るには質の良い木綿が必要であり、細くするには撚りをたくさんかけるので強い糸になります。
ここで困るのが、一般的に「良い布は厚い」信仰が根強く有ること。
高級ホテル用のシーツとして販売している「24/24 綿 シーツ」は薄いんです。
薄くてハリがあって、しかも丈夫で長持ち。
このシーツを敷いて寝っ転がると、パリッ、サラッ、として本当に気持ちの良いものです。
本来、旅館やホテルのオーナーは、良い生地は薄くてハリがあるということを理解していましたが、今はその辺りがきちんとわかっているオーナーさんが少なくなりました。
なので安い厚い生地のシーツを「高級品です!」って売り込まれると、すぐに信じてしまう・・・・。
逆に弊社でも、24/24のシーツを販売して、「薄い!!安物を売りつけたんだろ!」って怒られたりします。
ですが、きちんとわかっているお客様ってまだまだたくさんいらっしゃいます。しかもシーツは寝心地に直結しますので、その品質はすぐに分かります。高い料金を取る旅館・ホテルほど、シーツの良し悪しをわかっていないと、良い常連さんを失うことになると思うのですが・・・・。
※文中の「縦糸、横糸」は本来「経糸、緯糸」と表記すべきですが、わかりやすさを優先いたしました。