誤解されがちなのですが、旅館やホテルなどで使われている業務用の寝間着浴衣は、新品のときはあまりきれい(清潔という意味で)はありません。
実際に、新品だけど汚れやシミがある場合があります。また糸くずや、ホコリなどもついています。
これは使われ方の問題で、旅館やホテルなどに泊まられるお客様に出される前に、新品でも必ず洗濯をして出されるからです。
事前に洗って出されることを前提としているので、洗濯して落ちる汚れやゴミ、ホコリは問題としません。
と言いますか、業務用の浴衣は値段が第一なので、手間=金がかかるわけですから、できるだけ手間をかけないように作られています。これが一般的なアパレル品と同じ品質を求めるのなら、価格も一般的なアパレル品と同じくらいの価格となります。
寝巻き浴衣が日本製でも仕立て浴衣よりも格安なのは、本仕立て浴衣よりも品質が悪いからです。
さらに日本製よりも安い中国製の浴衣は、さらに品質が悪いからです。
品質と価格は比例します。
きちんとした品質を求めるのなら、出す方も出さないと手に入りません。
最近色々な旅館・ホテル様で使われている、「風香」シリーズの旅館浴衣。
カタログの写真を見る限りでは、とても華やかできれいな浴衣です。
でも実際は汚れ、ホコリ、ゴミなどがあります。
先にも述べたように、これは安い中国製の浴衣だから仕方ありません。
事前にきっちり洗濯をすることが前提となっているので、洗わずに使用することが間違っています。
洗って使えば、ほとんど問題がありません。
と、実はカタログ、各社ネットショップには記載されていませんが、実は上記のようなことが業界のお約束だったりします。
もちろん、日本製でもゴミやホコリ、汚れがあったりしますが、やはり制作しいる方々が取り除いてくれますのでそれほど目立つことではありません。
なので初めて中国製の浴衣を購入し、洗濯してみるとちょっとびっくりします。
中国製の浴衣を購入したときは、上記のことをご了承ください。