縫製屋さんから「昔の浴衣が出てきたから、代わりに売ってくれない?」という話が来ました。
せっかく仕立てた浴衣ですが、色々な事情があって在庫となってしまう事が時々あります。
1年、2年でしたら、そうそうあの浴衣だよね、みたいに覚えているのですが、10年以上経つとそれもあやふやになってしまいます。このまま在庫として眠らせておいても仕方ないのでいくらかでも現金に変えたい、ということで弊社へ話が入ってきました。
どんな浴衣だろう、と思いながら見ると・・・・、これはびっくり!!
注染(本染め)で染めた、本仕立てと寝間着仕立てが混じり合った浴衣です。
注染なので、紺色の深みがもうすごい、というかこれぞ染料の色の良さ。
今の顔料を使った浴衣では無理な色の良さです。
だけど旅館浴衣として使うと、洗濯方法が今では顔料に適した方法となっていますので、変色・色落ち・色移りしてしまうでしょう。
仕立てもオクミの幅が広く、縫い代も幅が広い。
だけど縫い目が外に出ている、オールミシン仕立てです。
この仕様の浴衣がなんと二種類です。
Yahoo!ショッピング
注染浴衣 寝巻き仕立て 男性用 夢二扇子柄 :https://store.shopping.yahoo.co.jp/ryokan-yukata/ayu-j15y.html
https://store.shopping.yahoo.co.jp/ryokan-yukata/a5a2a5a6a5.html?page=1#CentSrchFilter1
そう、名前に「夢二」とついているのは、実は「竹久夢二」のデザインを採用しているから。
もちろんきちんと著作権対策はしているとのこと。
長年在庫していたため、汚れや日焼けが出てしまったモノも、実はあります。
その分は「B品 汚れあり」として、特価販売しています。
というか、こちらの正規品も特価なのですが・・・
昔の景気が良くて、まだ着物を着ている人がたくさんいた時代に作られた浴衣です。
個人的にも1枚ずつ購入しておこうかな、と思案しています。