お問い合わせいただいたお客様から、希望される浴衣のデザインが届きました。
黒と赤の迫力あるデザイン。
といいますか、今回送られてきたデザインは、ネットで拾ってきたものを数枚。
「こんな感じでデザインを作ってください。たくさん作りたいから、プリントでお願いします。」
※こちらのデザインはイメージです。本来のデザインとは違います。
黒と赤が半々のデザインです。
プリントで行う場合、注染のような染めで行う場合よりも色の明度が浅くなります。
簡単に言うと、ちょっと白っぽい黒と赤になってしまうということです。
プリントでは、どうしても染めのような色の深みが出てきません。
うーん、困った。
なので、まずお客様へ黒と赤がプリントされた生地見本を送り、コレで良いのか確認をいたしました。
で、お客様からのOKをいただき、さてデザインの制作に入るのですが、デザイナーさんと打ち合わせする前にどこまできれいな色が出るのか、それをプリント工場へ確認に行ってきます。
「鮮やかな色ですと、洗濯の耐久性が下がりますよ。」
いや今回は業務用じゃないので耐久性は一般的な程度で大丈夫。
「じゃあ普段よりも鮮やかな色でできますね。あとはDICのカラーチップで指定してください。」
プリント工場はDIC認定工場ですので、DICのカラーチップで指定するのが一番です。
色について聞く時は、実際に色の調合をし、生地へプリントを行う職人さんと話をしてきます。
実際に手を動かす人と話をするので、一番確実なのです。
弊社は自社工場を持っていませんが、とても近くに信頼のおける工場がたくさんあります。
今回のようにオリジナルのデザインの浴衣を作る時は、疑問が出たその都度職人さんに聞いています。
今回の色の件、どこまで色が作れるのかがよくわかりました。
今度はデザイナーさんと打ち合わせ。
面倒くさく感じるかもしれませんが、一番確実できちんとした物ができてくる工程にて、浴衣を作っていきます。