1、オリジナル柄の浴衣を作るときは、真っ白い仕立て上がった浴衣に、あとから柄を付けていくのではありません。
「柄を付ける前の白い浴衣っていくらですか?」と聞かれても答えられません(白い浴衣を制作する、のなら答えられます)
「元々の浴衣のサイズは?」と言われても、もともとの浴衣は無いので答えられません。
2、浴衣の生地は白しかありません。色無地の浴衣は、白い生地に色をつけています。
「どのようなカラーバリエーションがあるのですか?」 ご希望の色に染めますので定番の色浴衣はありません。
最近、浴衣や着物などの和装が見直されていますが、どうしても洋服のイメージが強いままで見直されてしまっているので、オリジナル柄の浴衣と言ってもTシャツプリントのような感覚を持ってしまっているようです。
これはお問い合わせをいただき、多くの方々とお話しした経験ですが、オリジナルの浴衣を作りたいと声をかけてくださる人の多くは浴衣になじみがない人がほとんどです。
自分の浴衣を持っていない、昔に一度だけ着たことがある、という方々がほとんどです。
さらに、「オリジナルの浴衣を作ると売れそう」「お客様から相談を受けて、それから調べ始めた」という方が多く、これらの方々は「せっかく浴衣作製に携わったんだから、自分も浴衣を着てみよう。」とは思わない方々でもあります。
なのでどうしても浴衣への興味はなく、仕事の一環としての義務感だけで作ろうとしてしまいます。
和装って、それほど浅い物ではありません(和装だけじゃなく、洋服だって浅くはありません)
「お宅で扱っている浴衣のカタログを送ってください。」
お問い合わせで、よく言われる言葉です。
一般的には、上記のような浴衣のカタログがあると思っているんですね。
で、カタログの中からサイズと色を選んで、希望のデザインを指定すれば出来上がる、という感じみたいです。
なので、生地は?デザインは?仕立ては? と聞くと、とたんに面倒くさくなってしまうようで・・・・
「そんなに色々決めることがあるんだ。大変だなぁ。じゃあ今回は作らなくても良いか。」なんて事になったりもします。
いやいや、実際物を作るって大変なんです。
完成品のイメージを作り、それに対して生地や仕立てを決める。価格は一番最後なんです。
一番大切な「完成品のイメージ」これがないと始まりません。
「そうは言っても、大体の価格だけでも教えてほしいんだけど・・・」という方は、下記のページを参考にして下さい。
https://www.ryokan-yukata.jp/shitatekata/
「上記のページを見ても、よくわからないんだけど・・・」
結局、どんな浴衣が欲しいのかが分からないと、見てもわかりません。
「車が欲しいんだけど車っていくら?」っていうくらい漠然とした質問なのですから。
できれば、雑誌やHPの画像で構いませんので、「こんな感じで浴衣を作りたいんだけど」とお問い合わせいただけると、助かります。
弊社もお客様の頭の中まで覗くことはできませんので、何か形で見えるものが必要なのです。