浴衣の産元さんに行ったら、「あ、ちょうどよかった。こうゆう物って販売できる?」と声を掛けられました。
なんだろう、と思い見てみると、生地のハギレです。
こちらの産元さん、縞柄の木綿の生地も織っていたりします。
いろいろな種類のキレがありましたが、その中でも数の多い縞柄の生地のハギレと、浴衣のしじら織りのハギレを最初にネットショップに載せることとし、一つずつ借りて来ることにしました。
浜松市の木綿の縞柄の生地と言えば、「遠州綿紬」が有名です。
ぬくもり工房さんが出しているこのブランドは、上手く宣伝がのって、とても有名になりました。
が、業界的には宣伝が上手く行っただけで品質的には最低の生地で、とても着るものには使えません(織っている工場が着るものには使わないで、というくらい)
その遠州綿紬と一緒にされないために、こちらの生地は遠州木綿の名前にしました。
遠州綿紬は洗濯すると縮みます。
収縮率は、15%~20%くらい。つまり1反12mとしたら20cmは縮みます。これほど縮む生地は他にはありません。
で、こちらの生地はというと、防縮加工していますので約3%。この収縮率なら安心して着物が作れます。
こちらの生地は、6mです。
1反とれなかった半端品なので、このメーターになります。
価格は、2200円(税込み)。
つまり、2点購入すれば通常の1反ものと同じです。
とすると、2200円×2点:4400円(税込み)で1反になります。
他の遠州綿紬でも遠州木綿でも比べてみればわかりますが、この価格はびっくりするほど安い物になります。
もう一つ。
こちらは、しじら織の生地にプリントで柄を付けたものです。
しじら織りとは、強い撚りかけた糸をつかって織った生地です。強い撚りがかかっているため、表面が凸凹になり、とても肌触りが良い生地となります。
肌に触れる面が”点”となりますので、夏向きの生地になります。
こちらのしじら織りの生地は、6.2mで3850円。
2点で1反になりますので、1反あたり7700円(税込み)
2点でもちろん浴衣を作ることもできますので、そう考えると7700円の反物ってかなり安い物となります。
柄はプリントなのですが、その分洗濯のときに漂白剤が使えます。
先染めの糸を使った生地ですと、漂白剤を入れると色落ちしますので使えません。
けど、汗をびっしょりかいた夏の日の浴衣は、すっきりと漂白剤を使って洗濯したいものです。
最初にも書きましたとおり、まず数量の多い2点のハギレから掲載しました。
なので順次他の柄のハギレも掲載していきます。
お楽しみにしてください。