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茶羽織、陣羽織、丹前

旅館やホテルなどで使われる羽織ですが、その形によって名称が異なります。

正式な名称かどうかはわかりませんが、弊社では以下の通りに呼んでいます。

 

  • 腰のあたりの丈、袖がある:茶羽織
  • 腰のあたりの丈、袖がない:陣羽織
  • 膝のあたりの丈、袖がある:丹前

 

正式な名称がない、ということは、実はお客様によって呼び方が違ったりするということで、お問い合わせを受けて「丹前がほしいんですが」と言っても茶羽織だったり、「茶羽織を追加したいんだけど」と言っても丹前だったりすることがままあります。

 

一応、上記の違いと名称は、製造工場で間違いなく伝わる名称ですので、上記のように言ってくださると助かります。

 

 

業務用 茶羽織
茶羽織
業務用 陣羽織
陣羽織
業務用 丹前
丹前

改めてこうやって並べてみると、形が全然違うことがわかります。

 

尚、陣羽織と言っても本来の陣羽織とは形が違います。

本来の陣羽織とは、鎧の上に着る袖なしの羽織のコト。作りも装飾も全然違いますので、お客様から「陣羽織の制作について・・・」とお問い合わせをいただいたときには注意しなければいけません。

旅館やホテルで使われる陣羽織は、本来なら「袖なしの羽織」というべきものかもしれません。

 

 

基本的に、茶羽織も陣羽織も丹前も同じ生地で作ることが出来ます。

と言っても、ペラペラの化繊生地で丹前を作っても防寒にはならず、厚手のウール生地で陣羽織を作っても暑すぎて袖のない利点はなくなってしまいます。

 

使う目的と出来上がりの形を考えて、弊社ではどんな生地が良いのかをおすすめしています。

 

例えば、雪の降るような寒いところでしたら、ウール100%のものを。

冬でも暖かな海沿いのところでしたら、化繊生地のものを。

 

どんな生地が良いのか、どんな形が良いのか、何でもお問い合わせいただけれは幸いです。