旅館浴衣は基本的にサイズが違っても幅は同じです。
特大でも小でも幅は同じです。じゃあ何が違うのかと言うと、丈が違います。
幅は同じでも大丈夫なの?
よく聞かれますが、洋服しか着たことのない方だと「浴衣はそういうもの、大丈夫です」と言ってもなかなか納得してもらえません。
弊社で扱っている定番在庫品の浴衣のカタログですが、カタログに乗っているモデルさんは皆さん細身の方ばかり。
でも実際に旅館浴衣を着る人は、様々な体型です。太い人もいれば細い人も、背の高い人から低い人まで。
旅館浴衣に限らず、着物は体に巻き付けて着るものです。
体に巻き付ける量が多いか少ないか、それで体型を調整します。
上記の写真は、小豆色が中サイズ。青が大サイズ。緑が特大サイズになります。
特大サイズの緑がちょっとなかったんで、大サイズの青と中サイズの小豆色を比べてみました。
肩の縫い目の位置、脇の部分の下に見えるところなど見ても、同じ幅であることがわかります。
もし「大サイズの青」が幅が広かったら、小豆色の下から大きくはみ出して見えているはずです。
で、サイズの違いはというと、先にも述べたように丈の違いになります。
「幅は同じだけど丈が違う」という写真です。
でもやっぱり同じ幅の旅館浴衣を体格の違う人が着ても大丈夫?となると思います。
ちょっと「大サイズ 青」の写真がなかったので、「特大サイズ 緑」の写真を並べてみました。
もちろん、「特大サイズ 緑」も「中サイズ 小豆色」と同じ幅です。
ちなみに、特大サイズを着ている自分の体型は、身長178cm、胸囲110cm、腰回り120cmです。
小柄な女性と丈だけ違う、他は同じサイズの浴衣を着ても着られるのが旅館浴衣、というか和服の凄いところです。
サイズが違っても幅は同じ、ということで「浴衣たたみ機」がありリネンサプライのコストが抑えられ、製造コストも抑えられるのです。