何で販売したい物のスペックが決まらないうちに販売価格だけ決めるんだろう。
非常に不思議に思います。
「○○みたいな浴衣を作りたいんですが、まだデザインも決まっていないけど、いくらでできますか?」
そりゃあこれだけの情報で価格を出せって、出せるわけが有りません。
浴衣なんて、仕立てとデザイン次第で価格は大きく変ります。
「すみません、浴衣あんまり詳しくないので、どうすればよいのかわかりません。」
いやいやいや、あなたが販売する、もしくは先のお客様に提示するんだから、それじゃあ不味いでしょ。
詳しく話を聞いていくと、すでに予算が決まっている、販売価格が決まっている場合が多くあります。
「大体1枚5千円くらいで納まりませんか?」
仕様が決まっていないのに、なぜ5千円って金額が出てくるんだろう。
別のパターンだと、
「1枚2千円でできませんか?7千円くらいで販売したいので、そのくらいで納めないとウチが困るんです。」
その販売金額ってどっから出てきたんですか?
「いや、7千円くらいじゃないと売れないですから。」
仕様も決まってないのに・・・・
日本のモノ作りがだめになっていった原因の一つは、この”先に販売価格を決める”風潮があると思います。
地元浜松市でも、某企業などがよくやっています。
このようなお問い合わせには、弊社でははっきりお断りをしています。
なんで仕様もわからないのに、価格だけで話を進めようとするのか。
作ったものに対して適切な単価をもらえるのなら別ですが、どうしたって単価は頭打ち。
じゃあそれに見合った仕様で、というと「それじゃあ困る」と価格以上のモノを求められます。
このようなお問い合わせを頂いたときは、
「弊社ではできませんので、他を当たってください。」と返事をいたします。
性格悪いと思うのですが、浜松市って日本で一番浴衣の生産量が多く、でも作れるところも段々と少なくなってきており、少なくなった製造工場ですので出来ること出来ないことがよくわかります。
多分浜松で出来ない事は他所でも出来ません。他所に取られることなく安心してお断りしています。
もちろん、弊社では先に
「○○のような浴衣を作りたいのですが・・・」といったお問い合わせの場合、できるだけ親身になってお話させていただいております。その中で一番安く作れる方法を提示させていただいています。