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着物のイベント 2展

緊急事態宣言が開けてからバタバタの日々になっています。

そんな中で開催された着物のイベント「きものサローネ」と「hibaco 大人の振り袖展」に行ってきました。

 

 

「きものサローネ」は毎年東京の日本橋で行われていた国内最大の着物イベントです。

昨年は新型コロナ禍にて開催されませんでしたが、今年は会場も東京国際フォーラムに変りグレードアップしての開催となりました。

 

 

今までのサローネとは異なり、開催日が10/23、24の二日間。以前は3日間だったのですが、今年は2日間になりました。

会場が変わったのは先に述べましたが、会場の数も以前は2つだったのが1つになりました。

以前は、ファッションショーなどのショー専用の会場が有り、展示販売している会場と別れていたのですが、今回から一つになり展示販売のすぐ後ろでショーを見ることが出来ました。

また、以前はショー専用の会場は入場料有り、着物の展示販売は入場料は無料だったのですが、今回は一律で入場料を取るようになりました。

 

 

この「きものサローネ」、着物好きには本当に楽しいイベントです。

出店者も基本的には着物が好きな方ばかり(中には違う人もいましたが)。

置かれている商品を手に取ると、「それはね、○○でね、これがこうなっていて・・・」みたいな、売りたいよりも喋りたい、というかこの反物・商品の魅力を伝えたくてしょうがない人ばかりです。

もちろんお客も着物が好きな人が多いので、お互い話が弾む弾む、弾みすぎて話があっちに行ったりこっちに来たり。

 

 

「きものサローネ」は基本的に着物全般の展示販売、となっていますが傾向としてはカジュアルな傾向が強くあります。

洋服でいうとアメカジとかかな。

気軽に着物を着よう、昨日は洋服だったけど今日は着物でもいいかな、くらいの軽い感じで着物生活の提案をしています。

呉服屋さん主催の呉服展みたいに「買え~、買え~、無理ならローンもあるぞ~」の雰囲気がないので、とても気安く見られます。

 

 

「きものサローネ」の時にいただいたパンフレットに「新宿紺屋めぐり」のお知らせがありました。

新宿区には数多くの染や織りなど着物関連の工場があります。年に一度、工場を開放してワークショップや見学ができるのが「紺屋めぐり」です。本やインターネットで仕入れた知識ではなく、実際に自分が体験し、職人の作業を見ることが出来るイベントですので、着物好きにはたまりません。

 

そのイベントとちょうど同じ、11/6、7と六本木のイベントスペースで、hibacoさん達の展示が行われていました。

「紺屋めぐり」も行きながらですが、このhibacoさんの「大人の振り袖展」も見てきました。

 

 

”hibaco”とは、西陣の織職人、丹後の織職人、名古屋の黒本染め職人など職人たちの集まりです。

基本的に職人は、来た注文通りに商品を仕上げるものです。が、やはり言われた通りだけでは仕事も先細りになり、なにより単価だけで仕事が来るようになってしまうとせっかく身につけた技術も鈍ってきてしまう、ということで、職人側からなにか着物業界に提案できないか、というメッセージの集団が”hibaco”になります。

 

今回の展示には、英国人で着物研究家のシーラ・クリフさんが参加し、ドレスとして振り袖を提案するという試みを行いました。

振り袖=成人式、というのが一般的なイメージです。で、振り袖というと友禅や刺繍でデザインされているのですが、今回は織りや染めでデザインをしています。その着物のデザインに合わせて、帯も小物も作られています。

日本でコレだけ、一品しかない物の展示です。

 

 

会場では、シーラ・クリフさんや着付けの吉澤先生などのトークショーも行われました。

自分もシーラ・クリフさんのトークショーを聞きましたが、着物に対する愛情がとてもすごい方でした。

 

 

 

緊急事態宣言が終わり、まだまだ新型コロナ禍は過ぎていませんが、段々と人が外に出てくるようになり、それに合わせて様々なイベントが行われるようになってきました。着物のイベントも、すぐにそこここで行われるようになるでしょう。

 

今まで我慢してきた分、着物を着て行くイベントが沢山あれば嬉しく思います。