2年ぶりに開催された「東京キモノショー」に行ってきました。
今年は今までのキモノショーと比べて開催内容が変わったのか、数か所に分かれた会場での開催となっていました。
今までですと、ショートワークショップ中心のイメージが強かったのですが、今回はきものサローネのような物販もかなり出ていました。
会場は、日本橋人形町周辺。
中心になる会場は2つ。
サテライト会場として数か所。
歩いて人形町界隈を移動して行きます。
今年注目していたのは、注染そめの型紙のカット体験。
型紙を自ら彫る機会なんて、そうはありません。
普段注染の浴衣を制作している者としては、自ら工程を体験しておくのは仕事上必要なこと、とまぁ勝手に理屈をつけて参加してきました。結局のところは手を動かしてモノを作るのが好きなんです。
ワークショップは、主催者が用意したデザインか自分で考えたデザインのどちらかで彫ります。
自分は、あらかじめ送られてきたイメージ図をフォトショップで1/1に拡大し、そこにオリジナルのデザインをはめ込み、それをプリントアウトしたモノを持ち込んで彫りました。
ここまですると、素人の域を超えているかもしれませんが、まぁいいんです。
でもおかげで、「これは良いですね、彫る時間もちょうど納まりそう」。他の参加者の方々は、やはりそれぞれオリジナルのデザインを持ってきましたが、それを整理し型紙にのせるまでに時間がかかり、自分が彫り終わる頃にようやく彫り始めたくらい。
この手彫りの型紙作り、経験してみると思っていた以上に大変で、それに失敗が許されません。
なんとなくですが、型紙彫りの大変さがわかった気がしました。
今回、トルソーに着付けの見本展示は別の会場でした。
十二単から最近のアレンジ着物まで、本当に様々な着物が並びます。
着物というと茶席のときなどどちらかというと堅いイメージがありますが、本当に自由に着て楽しむものだと感じました。
そりゃあTPOもありますが、洋服だって式に出るときと友人とご飯食べに行くときと同じ服装じゃないんだから、着物だって同じです。
なんかなぁ、最近「着物をみんなもっと着ましょう!」って言っている人たちって”着物=堅苦しいもの”と決めつけて、もっと自由にって無理して奇抜な感じにしているのが多いように思うけど、いちいち声高に言わなくてももっと普通に着たいモノを着れば良いんじゃないかな、と思います。
とそんな事思いながら、トルソーの林を歩いていました。
東京キモノショーの中で一番賑わっていたのが、販売をするトコロ。
自分がワークショップに行っている間に、友人たちは販売スペースに行っていたらしいのですが人が多すぎて酸欠になりそうだったそうで早々に退散。改めて二日目に行くことになりました。
こちらの雰囲気は「着物サローネ」と同じ感じ。
色々な知り合いの方々と話をして、新作の生地や小物を見て、ゆっくりと回りました。
販売するところは、もう一つ。
浴衣メーカの「三勝」さんの”ゆかた博物館”も会場になっており、そちらでは江戸注染の浴衣生地メインで展示販売をしていました。
注染のデザインはやはり東京だなぁ。
着物離れが問題になり、もっとたくさんの人達に着物を着てもらいたい、というと着物好きはかなりのマイノリティーに感じますが、このイベントに来る人達の熱気はマイノリティーのマニアの物ではありません。
着物を着る人が少なくなっているのは、着物に問題があるのではなく他に原因があるんじゃないのかな、と感じました。
とにかく色々と考えて刺激を受けた「東京キモノショー」です。
来年もまた行きたいと思います。