弊社のオリジナル商品の一つに、しんブッチャー生地を使った業務用の茶羽織があります。
茶羽織というと本来は丈の短い羽織のことで着物に合わせて羽織るものですが、コチラの茶羽織は旅館やホテルなどで使われる寝間着浴衣の上に羽織る羽織になります。
最近立て続けにこちらの羽織についての問い合わせをいただきましたので、少し詳しく説明したいと思います。
ちなみにネットショップの商品ページは以下
https://store.shopping.yahoo.co.jp/ryokan-yukata/tb-j001k.html
旅館・ホテル用の茶羽織は基本的にフリーサイズで作られています。
使い方として、宿泊の僅かな時間に羽織るくらいですので、浴衣の用にサイズごとに作り分けされていません。
ただ最近は外国の方のようにとてもとても大きな方もいらっしゃいますので、そのときは別途に作り分けいたします。
在庫となっているものに関しては、すべて同じサイズにて仕立てられています。
「しんブッチャー」生地とは、実はアムンゼン織とか別の名前もある織り方です。
基本的に経糸と緯糸が1対1で交わる平織りなのですが、横糸にところどころ太い糸が入っていて、それが独特の風合いになっています。
弊社でつかっている「しんブッチャー」生地は、某アパレル用の生地メーカーの商品です。
このアパレル用の生地は他のメーカーよりも若干単価が高いため、他に使っているところはありません。
ただ他のメーカーの生地は風合いが硬くて、どちらかといえばブルーシートを連想させるようなゴワゴワ感があります。
さすがにそれでは着た方が困るだろう着姿も格好悪いし、ということで、弊社ではこの「しんブッチャー」生地を使っています。
いやホント、メーカーによってここまで違うんだ、というのが誰でもわかるくらい違うんです。
この「しんブッチャー」生地ですが、素材はポリエステルです。
なのではっきり言って薄いです。
ウールに比べて薄いし暖かくありません。
もう一度言いますが、薄いです。
夏用とか、冬でも雪がふらないような温かいところで使う茶羽織です。
何度も「薄い」と言っているのに大丈夫だからと言って注文し、「思ったよりも薄かった」といって数十枚返品してきた群馬県の某温泉地の旅館さん、人の話を聞いてください。
で、上記のような使い方を想定している茶羽織ですので、裏地は半分しかありません。
全部裏地のある「総裏」ではありません。
「総裏」ははっきりいって縫製が大変です。
着物の”袷”が縫える人でないと縫製できません。
「半裏」と「総裏」では、工賃がびっくりするくらい違います。
なので、旅館・ホテルで使われるような業務用の茶羽織は安価に仕上げるために「半裏」仕立てで作られます。
新型コロナ禍の影響から、最近では洗える茶羽織が欲しいとのご要望が増えてきました。
ただ基本的に茶羽織のような羽織類は毎回洗って使われるものではありません。
なので毎回洗って、しかも浴衣やタオル等と同じような洗い方で洗えるかというと、そうゆう作り方になっていません。
毎回毎回洗うというのなら、それを前提に生地や仕立てを帰る必要があります。
となるとそれなりに価格も上がるわけで、今までと同じ価格でというのは無理があります。
今、中国製の茶羽織で「洗える」事をキャッチコピーにしている物があります。
どうしても洗える茶羽織がほしいという方には、こちらの中国製をオススメしています。
https://store.shopping.yahoo.co.jp/ryokan-yukata/tb-itk8070.html
正直あまりオススメするものではないのですが、とりあえずメーカーが保証しているのなら・・・・
通常通りの使い方で、旅館・ホテル用として手軽な茶羽織としてみるのなら、この「しんブッチャー生地」の茶羽織はかなり使い勝手の良いものだと思います。
ある程度は弊社内に在庫していますので、直ぐに発送もできます。
他にもご不明な点があれば、直接弊社まで連絡ください。