「フルカラーでイラストやキャラクターをそのまま写し取ったような手ぬぐいを作りたい!」というとインクジェットプリントが頭に浮かぶと思いますが、シルクスクリーンプリントでも創ることが可能です。
今年の干支のトラの手ぬぐいです。
この手拭はシルクスクリーンプリントです。
さぞかしたくさんのプリント型を使っているのだろう、と思うかもしれませんが、実は型の数は”4つ”。
これは、もともとのイラストを4色に分解し、その組み合わせでプリントされているものです。
イメージとしては、紙への印刷用の色分けが「CMYK」だったり、少し前のプリンターのインクカートリッジが4つしかないのに、きちんとフルカラー印刷できていたりする、そんなイメージです。
この4色でのフルカラープリントのメリットは、1枚単価がインクジェットプリントよりも安いこと。
今のインクジェットはインクタンクもたくさんの色を使うため、比べてみるとデザインの再現率は高いかもしれませんが、実際にプリントする対象が「手ぬぐい」ですし、手を拭いたり顔を拭ったりするものですので、必ずしも高いレベルでの再現率が求められているわけではありません。
ただ1枚単価は安いのですが、型代、元のイラストを4色に分解する手数料なあど諸経費がかかってきます。
また、もともとのデザインは祇へのプリントだったりする場合が多いため、布へプリントした時のイメージの誤差をみるため、最初に試作品を作る必要があります。
その試作品の制作料も別途かかってきます。
ただ、ある程度の枚数を希望される場合は、やっぱりこのシルクスクリーンプリントかな、と思います。
ざっくりとですが、
- 手ぬぐい本体代
- シルクスクリーン型代:4型
- デザインから4色分解手数料
- サンプル制作費
これにもしデータがカタログとかみたいな紙媒体しかない場合は、「データトレス代」がかかります。
(イラストレータデータがあれば、トレス代はかかりません)
他にも、手ぬぐいを1枚ずつ袋入れする場合は、袋入代がかかります。
最小ロットは100枚から
手ぬぐいというと「注染」が有名ですが、こうゆうやり方もあります。
手ぬぐいはまだまだ出来ることがたくさんあるモノです。