注染といえば生地を蛇腹状に折りたたみ、上から染料を注いで染める染め方です。
注染がよく使われるのは、浴衣や手ぬぐいといった和装品の中でも気軽に使えるものです。
注染は「生地を蛇腹状に折りたたみ、上から染料を注いで染める」ものですので、ある程度の生地の量がないときれいに染められません。
そのため最低ロットとして、12反(浴衣12枚分)が必要になります。
ですが、何でもかんでも12反あればできるというわけではありません。
やはりデザインによって最低ロットが変わってきます。
注染に限らず浴衣に使われる生地は「白」しかありません。
地色を白以外にしたい場合は、その都度希望の色に染めます。(またはプリントします)
何度も言いますが、注染は「生地を蛇腹状に折りたたみ、上から染料を注いで染める」染め方です。
手作業で上から染料を注ぐのです。
実は機械を使って染める場合より、ムラが出やすい染め方なのです。
多少のデザインでしたらムラは目立ちません。
でも広い範囲ですと染めムラが目立ってしまう場合があります。
具体的に言うと、「薄い色を地色に使う場合は染めムラが目立ちやすくなります」。
逆に言うと濃い色の場合は目立ちません。
「じゃあ、注染のときに地の色をベージュとかピンクとかに染められないの?染めてある浴衣もあるけど、あれは何?」
そなんです、実際に薄い色で染めた浴衣とか手ぬぐいとかあるわけで、じゃあどうしているのかというと別の方法で染めているのです。
ローラーなりロータリーなりの染める専用の機械を使い、ムラがないように染料を使って染めていきます。
イメージとしては、顔料プリントのように型を使って(無地のものですが)染料を塗っていく感じです。
薄い色を地色に使う場合なんですが、注染のように人力で染めていくのではなく機械を使って染めていくことになるので、染めの最低ロットが変わってきます。
最低ロット:24反(浴衣24枚分)
これは機械を動かす関係上、仕方ない最低限必要な量なのです。
「じゃあ何色だと12反で染めて、何色だと24反になるの?」
なんですが、その希望される色の粘度、彩度などによるため一概には言えません。
なんにしても、まずは希望のデザインを提示していただき、それに合わせて回答させてください。
どんなものが欲しいのか、まずはそれが大事ですので。