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旅館浴衣の色数

オリジナルで旅館浴衣を作る場合、使う色の数によって価格が変わります。

またプリント工場によっては最低ロットも変わってきます。

最低ロットのない工場でも、色数によって落ち着いた金額にするための数量が変わってきます。

 

具体的に言うと、

 「色数が少ない」 < 「色数が多い」

 「枚数が多い」  < 「枚数が少ない」

 

左が安くて、右が高くなります。

 

 

旅館浴衣 多色
旅館浴衣 3色

”なぜ色数が増えると高くなるのか” というと手間がかかるから。

2色だったら2つ色を作らないといけなくて、型も2つになるからプリント時の色の合わせを調整しなくてはいけない・・・・

色々と手間がかかってきます。

実際にプリントするときもある程度は様子をみながらプリントしなくてはいけないので、量も欲しくなってきます。

 

ちなみに旅館浴衣って業務用で使われることが多いので、あまり利益を乗せていません。

なので原価が上がれば即売値に反映してしまいます。

(もっと利益が取れれば、多少の原価の上げ下げに関係せずに一定の価格で出せるのですが。)

 

 

 

色数を増やすと価格が上がる、じゃあ1色でどこまでできるか。

1色でしたら型代も1本分で済みます。

 

ということで考えられたのが、下記のようなデザインです。

 

 

旅館浴衣 糸車
旅館浴衣 生地アップ
生地拡大

旅館浴衣 折り鶴柄
旅館浴衣 生地アップ
生地拡大

旅館浴衣 子供用
旅館浴衣 生地アップ
生地拡大

同じ色でドットや地紋にしたり、ベタ塗り部分を作ったりして2色にみせています。

だけど実際は1色しか使っていません。

生地拡大部分を見ていただければよく分かると思います。

 

 

ただこのやり方ですと、地紋も柄も同じ色にしかできません。

デザインによっては、地紋(地色)と柄を違う色、例えば緑にオレンジ、と抱えたい場合は2つ型を作ってプリントしなくてはいけません。もちろんその場合は「2色」になります。

 

また柄を強く出したい場合は、同じような色でも別型を作って2色として作る場合もあります。

 

 

旅館浴衣 御所車
旅館浴衣 2色 生地アップ
生地拡大

上のデザインは、先に上げたような1色のように見えますが、よくよく見ると2色使っています。

1色のデザインと比べると柄の存在感があるようにみえるのは、やはり2色だからです。

 

ただケースバイケースで、ここまで柄をはっきりさせなくて良いのだったら1色でも良いし、2色に分けるのなら分けただけの良さがデザインに出てきます。

使う旅館・ホテルの館内の雰囲気や宿泊される人の年齢層などがあってこそのデザインですので。

 

 

どんなデザインの浴衣にするのか、ご希望の方は一度ご相談してください。

色々とご提案したく思います。