今年の夏は父親の入院から父親の葬式まで、とても目まぐるしく日々が過ぎていきました。
その中でもなんとか行くことができたのが「郡上おどり」。
岐阜県郡上市の八幡町で夏の間開催される盆踊りです。
7月の下旬から始まり、9月の上旬まで続きます。
街の中のいろいろな神社、地蔵堂、祠だったりと、次々とお祭り(踊り)が行われ、今週はこちrなお地神社の境内で、来週はそちらの祠で、みたいに連続して毎週末踊りが続きます。
中でも8月のお盆のときの「徹夜踊り」が有名なのですが、それ以外のときは20時から23時までの3時間の踊りになります。
去年、この「郡上おどり」で踊りたいと思って郡上市に行ったのですが、踊りが始まる頃に土砂降りの雨と雷になり、結局踊れませんでした。
今年こそは、と友人たちと3月から宿の手配に取り掛かったのですが全然取れず、GWのときに偶然訪れた浴衣の展示会のときに新しい宿ができるとの話をもらい、台風やら先に上げた父の葬儀を超えて、なんとか行けたのが踊り納めの9/7。
郡上おどりに参加するには、絶対行くぞの熱量が必要なことがわかりました。
郡上おどりのTPOは「浴衣」と「下駄」です。
仕事柄、浴衣の人が多いのはとても嬉しく感じます。
もうどこを見ても浴衣の人人人人・・・
本当に浴衣の人だらけです。
グループでおそろいの浴衣を着ている人たちもいれば、洋服のプリント生地で作ったような派手派手な柄の浴衣。
絞りの浴衣が多いのは、やはり有松(有松絞り)が近いからでしょうか。
とにかくたくさんの浴衣を見てわかったのは、「踊りの浴衣と夜遊びに行く浴衣は違う」ということです。
「踊りの浴衣と夜遊びに行く浴衣は違う」と言っても、この感覚は普通の方々は関係ありません。
浴衣を作る側の人間としての感覚です。
夜、薄暗い風景、その中で激しく踊る、そんな状況でどんな浴衣がきれいに見えるのか。
浴衣を作るときに呉服屋の店頭で反物をみて、あれが良いコレが良いと見て決めるだけでなく、自分がそれをどんな状況で着るのか、どんなふうに見えるのか、それを頭の中においておかないといけません。
あまり言ってはいけないことかもしれませんが、この浴衣は派手だけどあんまり良く見えないなぁ、みたいなモノも多々ありました。
逆に昼間見るとパッとしないような柄だけと、踊りの場にくるとすごく格好良い、というモノもありました。
ホント、浴衣の展示会みたいな感じで、とてもとても勉強になりました。
色々気付かされることが多々ありましたが、じゃあ自分はどんな浴衣だったのかと言うと、ちょっとマニアックな「ろうけつ染め」。
問屋さんのB品市で定価の半額で購入した、白地に紺色のろうけつ染めの浴衣でしが。
改めて踊りの場に行くと、ちょっと派手かな、と思うくらいの柄行。
昨年悪天候で踊れなかったので、きちんと踊ったのは今年初でしたが、地元の人が「こんなに参加者が多いのは珍しい」というくらいの人出でした。
なので踊るときもあまり腕を伸ばせません。
下手に動くと隣の人をどついてしまうので、なんか縮こまったように踊りました。
もっと気持ちよく踊りたかったなぁ。
でもとても楽しい「郡上おどり」でした。
来年も参加したく思っています。