友人のお誘いをうけて、初めて”JOTARO SAITO”の新作ファッションショーに行ってきました。
”JOTARO SAITO”は着物のブランドです。
https://www.jotaro.net/
GINZA SIXに店があり、着物業界が斜陽している中GINZA SIXに出店する着物屋ってなに?と開店したときは業界内でも大きく話題になりました。またその頃に出てきた「ジャージ着物」も大きく話題になりました。
このJOTARO SAITOの着物は、洋服のようなデザインの着物が特徴です。
和服と洋服は基本的にコンセプトが違うので、洋服のデザインをそのまま着物に持ってきてもなかなか上手く行きません。
ですが、JOTARO SAITOはきれいに上手に着物のデザインに落とし込んでします。
そう、奇抜ではなく普段着としての着物のイメージになっていると感じます。
会場となったのは、日本橋のコレド室町。
日本橋の中でも、抜群におしゃれなところです。
会場につくと、周りの人のほとんどがJOTARO SAITOの着物です。
もちろん友人もJOTARO SAITOの着物です。
おもいっきりアウェイ感。
でもすごいです。こんなにJOTARO SAITOの着物を着ている人を見られるなんて。
けっこうお高い着物ばかりなので、普段はなかなか目にすることがありません。
正直、ファッションショーの初体験です。
派手なライトと音楽。
きれいで格好良いモデルさんが、次々と出てきます。
今回のショーに出てきた着物は、基本的に正絹生地にインクジェットプリントでしょうか。
基本のデザインがいくつかあって、あとはそのカラーバリエーション。
でも色が変わるだけで色々と表情を変える着物の数々。
ファッションショーというと、アートなのか衣類なのかわからないモノを着た人が出てくるというイメージでしたが(偏見ですね)、着物でもこんなに見栄えのするショーになるんだと、しかもとてもおもしろい。
別世界を覗いているような面白さがありました。
初めての”JOTARO SAITO”のファッションショー。
一つのコンセプトでバリエーションを作っているので、その世界にどっぷり浸かっているような感じがあります。
着物という和風を代表するようなものでも、こんなに洋風の見栄えのするショーが出来るんだ。
会場の外に、今回ショーで使われた着物が一枚かかっていましたが、正直地味だなぁと思っていました。
ですが、それをモデルさんが着たとき存在感が増しているのを見て、やっぱり人が着てこその着物だなと感じました。
色々と勉強させていただいた、とても良い経験でした。