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暖簾を納めたお店へ

少し前の話になりますが、店内用の暖簾を納めさせていただいたお店に行ってきました。

実は、というか、暖簾を納めたのは1年前。

で、せっかくなのでお店に行きたいんだけど・・・と話をして予約をしたら、約10ヶ月後になったという超人気店。

 

お店の名前は「好し智」。天婦羅屋さんです。

 

 

こちらのお店の御縁は、お茶屋の友人を通してでした。

友人は友人で天婦羅に合うお茶・・・というか、天婦羅を食べた後に合うお茶をブレンドして納めています。

で今回、その友人と一緒に行ってきました。

 

一人15,000円のコースのみ。

一日8名限定です。

浜松でもこんなお店があったなんて。というより店頭に看板もないし、暖簾もなし。完全口コミでのお店です。

 

店頭に暖簾はないのですが、店内では暖簾を使っています。

その暖簾を納めさせていただいております。

 

 


「石津さんのお任せでいいから、いい感じの暖簾を作ってください。」

 

いやいやお任せって言ってもねぇ、なにか希望とかありますが?

 

「えっとですね、暖簾に”タイ”とか”エビ”とか”野菜”みたいな天種を毛筆っぽい感じで入れたらいいかな、って思ってます。」

 

いや、それをやると定食屋さんみたいになりますよ。一日8名限定でコースのみ、だったら天婦羅に集中するようにしないと。視界にちゃらちゃらと色んな物が入るのは良くないです。できれば暖簾の存在を忘れるくらいの方が良いです。

 

 

と、言うやり取りから、生成りの暖簾になりました。

本当は本麻が良いのですが、天婦羅なので(油を使う)洗いやすい木綿生地で。

今回、実際に暖簾がかかっているところを見たのですが、うん、良かった、これはお店と料理に相当する感じで本当に良かったです。

 

実際に別の友人が少し前にこのお店に行ったと話をしてましたが、暖簾の存在に気が付かなかったとのこと。

そうそう、このくらい存在感がなく、でも見せたくない物は見せない、これでこそこの暖簾を提案したかいがあったと言えます。

 

この後、暖簾の追加の注文をいただきました。

納めた暖簾を気に入っていただき、本当に嬉しく思います。