浴衣に使われるのは、主に綿生地です。
ざっくりとですが、一般用の浴衣生地と旅館浴衣の生地を分けてご紹介します。
一般浴衣の生地と旅館浴衣は使い方が異なるため、その染め方も異なります。
旅館浴衣は繰り返し洗濯をして使われるため、特に丈夫な染め方がなされます。
またそれに合わせて丈夫な生地が使われます。
一般用の浴衣に使われるのは、30/30など細い糸を使いざっくり織られた生地が多いようです。
この綿生地を使い、注染によって色付けされたのが浜松名産の浴衣です。
(高級品ですと”小千谷縮”などの麻を使います)
浴衣は夏に着る着物ですので、涼しさを第一に考えられます。
浴衣用の生地は、36cm巾の小巾生地を使いますが、体格の良い男性には40cm巾のキングサイズを使います。
先にも述べたように、旅館浴衣は着用→洗濯を繰り返して使われます。
そのため、丈夫さが第一に考えられます。
一般的には、30/20綿生地ですが、厚手の物を好まれる場合は20/20生地を使います。
また丈夫さと着心地を両立した、T/C30/70という化繊混紡生地も良く使われます。
生地巾は、36cmの小巾、72cmの二巾、108cmの三巾が主な物となります。
※浴衣生地は、基本的に平織りとなります。
平織りとは、経糸、横糸が交互に織られた生地です。
弊社では、通常の綿の平織り生地だけでなく、「大和絣」や「遠州綿紬」といった着物用の生地も扱っております。
また、これらの生地を使って一般用、業務用の浴衣も仕立てる事ができます。
大和絣
業務用の浴衣として、老舗旅館様で使われています。
最強の染料と呼ばれる”スレン染め”で先染めされた糸を使っているため、漂白剤でもあまり色落ちいたしません。
最低ロット:660m~
生地巾:100、108cm
(大人用寝巻浴衣、約180枚分)
遠州綿紬
江戸時代から作られ続けられた、浜松伝統の綿織物です。
柄数が多いのが特徴で、1枚からでもお仕立ていたします。
また弊社は、「遠州縞プロジェクト」の正式会員でもあります。
遠州縞プロジェクト